日常の進捗

主に自分のための,行為とその習慣化の記録

フラットデザインでイラストを描く(2)立ち姿

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フラットデザインは要するに,3D→2Dへの変換の抽象度を上げて(解像度を上げるとスキューモーフィズム),指し示す事柄そのものにフォーカスするためのデザイン.

丸や四角,角丸などシンプルな形状による要素の組み合わせと,設定したデザインルールによって成り立っている.そのため3Dから2Dへの変換を容易にしながら,現実感を出すためにどうするかの部分をコンピュータグラフィックスの基礎知識(ライティングや遠近法の表現)を援用して考えれば良かったりするので,理論先行な自分に向いている気がする.且つ応用が効くやり方だと思う.奥行きでは空気遠近法ぽく,前後の足の部分の彩度を落としたり,眼鏡に反射を入れてる部分などは,簡単な形状で作られてる最小のイラストレーションであるからこそ効果がより強調されている.

チュートリアルの動画は操作が早いので,Youtubeで再生速度を0.25とかに設定して,何度か流しながら見返して進めた.こういう学習方法は良いかもしれない.

ただし,雑に組むとなんだか途端にモダンな感じが失われて「いらすとや」ライクなものになってしまう.デザインルールやデッサン的なルールは一通り押さえた方がより完成度が高いものになるようだ.

話は変わるが,フラットデザインは抽象度が高く,そのためコンテクストとなる事物への一定の理解(存在を知っていたり,触れたことが有るなど)が必要という意味で,同時代性がデザインの機能をある程度担保する.例えば500年後,指し示す事物そのものや「文化的なお約束」が失われた世界で,それらがどのように認識されるかについては興味がある.浮世絵の中のよく分からない道具みたいに映るのかもしれない.

リファレンス

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