Raspberry Pi 3で起動時にProcessingを自動実行する
Processingを使ったインタラクティブな作品を展示する際に安価なRaspberry Piは実行環境として向いていると思ったので調べてみた。結論から言うと自動実行出来るので、実行速度の問題はあるにせよ、使えそう。
Raspberry Pi 3へのProcessingのインストール
Raspberry Piの公式ウェブサイトに載っていたワンライナーでインストール出来る。ターミナルを起動して入力する。
curl https://processing.org/download/install-arm.sh | sudo sh
Introduction to Processing | Raspberry Pi Learning Resources
Processingのファイルの準備
まずは何かしらスケッチを用意して、スケッチを必要に応じて自動実行用に書き換える。例えばsize(w,h);
で記述していたウィンドウサイズをfullScreen()
にするとか、カーソルが出ているとおかしい場合はnoCursor()
でカーソルを非表示にする。
出来上がったら、わかりやすい名前で保存する。ここでは/home/pi/sketchbook/mySketch/
というフォルダにmySketch.pde
というファイルを保存した。
自動起動用のシェルスクリプトの作成
次は起動時にProcessingのスケッチを実行するためのシェルスクリプトを準備する。といってもこれもワンライナーをnanoというviよりはとっつきやすいエディタで書くだけ。ターミナルで
cd ~
sudo nano myAutoStart.sh
と打って、開いた空のファイルに
processing-java --sketch=/home/pi/sketchbook/mySketch --run
と入力してCtrl + Xで保存する。念のためターミナルで
bash myAutoStart.sh
と実行して、Processingの該当ファイルが実行されるか確認する。最初にうまくいかなかったときは、--
を-
にしていてi dont know about ~~
みたいなメッセージが出た。
コンフィグファイルへ設定の書き込み
以下のautostartというファイルにnanoで、さきほど作ったシェルスクリプトを起動時に実行させる。
sudo nano ~/.config/lxsession/LXDE-pi/autostart
末尾の行に、
@bash /home/pi/myScript.sh @xset s 0 0 @xset s noblank @xset s noexpose @xset dpms 0 0 0
を追記して、閉じる(Ctrl+X)。2行目以降は通常10分でディスプレイがスリープするのをスリープしないようにしている。
最後にターミナルで
sudo reboot
とすると再起動されて、起動時に実行できるか確認できる。