日常の進捗

主に自分のための,行為とその習慣化の記録

Raspberry Pi 3で起動時にProcessingを自動実行する

Processingを使ったインタラクティブな作品を展示する際に安価なRaspberry Piは実行環境として向いていると思ったので調べてみた。結論から言うと自動実行出来るので、実行速度の問題はあるにせよ、使えそう。

Raspberry Pi 3へのProcessingのインストール

Raspberry Piの公式ウェブサイトに載っていたワンライナーでインストール出来る。ターミナルを起動して入力する。

curl https://processing.org/download/install-arm.sh | sudo sh

Introduction to Processing | Raspberry Pi Learning Resources

Processingのファイルの準備

まずは何かしらスケッチを用意して、スケッチを必要に応じて自動実行用に書き換える。例えばsize(w,h);で記述していたウィンドウサイズをfullScreen()にするとか、カーソルが出ているとおかしい場合はnoCursor()でカーソルを非表示にする。

出来上がったら、わかりやすい名前で保存する。ここでは/home/pi/sketchbook/mySketch/というフォルダにmySketch.pdeというファイルを保存した。

f:id:takawo:20170929181906p:plain

自動起動用のシェルスクリプトの作成

次は起動時にProcessingのスケッチを実行するためのシェルスクリプトを準備する。といってもこれもワンライナーをnanoというviよりはとっつきやすいエディタで書くだけ。ターミナルで

cd ~
sudo nano myAutoStart.sh 

と打って、開いた空のファイルに

processing-java --sketch=/home/pi/sketchbook/mySketch --run

と入力してCtrl + Xで保存する。念のためターミナルで

bash myAutoStart.sh

と実行して、Processingの該当ファイルが実行されるか確認する。最初にうまくいかなかったときは、---にしていてi dont know about ~~みたいなメッセージが出た。

コンフィグファイルへ設定の書き込み

以下のautostartというファイルにnanoで、さきほど作ったシェルスクリプトを起動時に実行させる。

sudo nano ~/.config/lxsession/LXDE-pi/autostart

末尾の行に、

@bash /home/pi/myScript.sh
@xset s 0 0
@xset s noblank
@xset s noexpose
@xset dpms 0 0 0

を追記して、閉じる(Ctrl+X)。2行目以降は通常10分でディスプレイがスリープするのをスリープしないようにしている。

最後にターミナルで

sudo reboot

とすると再起動されて、起動時に実行できるか確認できる。