日常の進捗

主に自分のための,行為とその習慣化の記録

物理世界をハックするツールとしての3Dプリンタ

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写真はモデリングした壁面構築のための直角ブラケット。フィラメント積層時の反りがひどかったので出力する方向を変えてみているところ。

最近、身の回りの主に物理的な問題(例えば設置した看板が風で飛ぶ)や、機能追加(例えばフックをつけることでその周辺で必要なモノが掛けられる)を「これ、3Dプリンタで出力してより良くできないか」みたいな考え方をするようになった。で、実際色んなことをそうやって解決していると、出来上がる素材自体はちゃちなプラスチックなので解決する問題にも追加される機能にも制限はあるけど、少なくとも目の前の生活は良くなる。そういったことを重ねるうちに、物理世界の見え方が少し変わってきた。

現実を認識する解像度を、自分はこれまで色彩や形状、細部をより細かく観るということを意識してやってきたつもりだった。けど、それは当事者というよりは観察者の視点と言える。これまでの見方に、物質同士の接合方法や制約、荷重、正確な寸法などより現実性が追加されたイメージ。そうやって目の前の構造物や手で触るものが形作られつなぎ合わされて機能を持っていることを実感する。

まだまだその触りだと思いながら、値段もこなれてきた3Dプリンタは物理的な世界というと大仰だけど、身の回りをハックするツールとしては一番手頃で面白いものかもしれないなと思った。